実録あるある ネットショップ担当者の前に立ちはだかるネット用語の壁!
こんにちは。
キャラクター生地の【夢木綿】の店長、オオキです。
楽天さんの突っ込んだ海外事業が相変わらず成功に結び付かない現状を見て、「これはビジネス以前に何かの祟りが?」などと思い始めました。
確かに楽天が海外に突っ込んだ事業って、何一つ成功してないような…Pinterestしかり。電子書籍リーダーのKoboしかり。
アメリカではBuy.comを買収したかと思うと、あっさり名前をRAKUTENに変更して、日本みたいにポイントで客を囲い込んだり、スパムのようなメルマガを出したりして、アメリカ人に総スカンを食らってます。
中国では百度(baidu;中国の検索大手)と合弁でモールをやってみたものの、あっさり撤退。
こうしてみると、バブルのころの日本みたいにいろんな海外企業を買収して失敗していった、数々の企業と姿が重なります。
一周遅れで一人バブルの状態です。
しかし、なんで日本の社内で英語を公用語にするんでしょうかね?英語公用語にして海外で失敗ばっかりで、そりゃ周りから笑われるって。
思いっきりドメスティックな会社なのにね。書いてるワタシもこれが日本でNo.1のEC企業で【日本のAmazon】みたいに思われてると思うと、関係ないんだけど日本人としてちょっと恥ずかしいです。
PS;その後楽天の担当者にこの話をふりました。なんで英語なん?と。
すると『海外からのいい人材を採用するのに英語公用語化は必要なんですよ。』と。さらに『新卒で入ってくる人の3割が海外から』とのことでした。
(ボーっと聞いてたから他のことも言ってたようだが、全部忘れた。)
さてさて、今日の話題はネットショップ担当者が苦労するネット用語について。ちょっとひねりがあります。
だいたい楽天の英語公用語化がこっぱずかしいのと同じような感じかというと、そういうことでもなく。うーん、なにが言いたいのか自分でもよく分からんが、とにかくカタカナ語というか専門用語みたいのが多いんですよ。
そもそも『ネットビジネス』というのだって、“インター”を省略しているように思わせといて、実は省略してるのは“ワーク”だったりする。
なに言ってんだ、こいつ?と思うでしょうが、【ネットビジネス】という言葉は昔こそ『インターネットを活用して行うビジネス』でしたが、いつの頃からか『(人の)ネットワークを利用したビジネス』のことになってしまって、それを【ネットビジネス】と言ってる人たちは、なんとなくインターネットのビジネスと人々に誤解させつつ、ネットワークビジネスをやってる、と。
ハイ、もうお分かりですね。
【ネットビジネス】 = ネットワークビジネス = 【マルチ商法】
でございます。うーん、まるで『消防署“の方”から来ました。』と言って、消火器を訪問販売する業者と同じいかがわしさです。
そんな感じでネットショップの運営にはわけのわからないカタカナ言葉が氾濫しておりますが、担当者はやんなきゃいけないので、そういった用語をどんどん覚えていきます。
で、ワタシが言いたいのは社内の上司や他人に説明するのには、専門用語は極力使わずに、その人が分かる言葉にしなきゃならんってことで、これが高い壁なのであります。
およそどんな会社でも販促には予算が必要です。たとえば、楽天市場でいいバナー広告の枠があったとします。で、広告打つのに10万円必要だったら、社内でその効果を説明して予算をもらう必要があります。
で、これを説明するんですが、たとえば上司が『クリックってなんやねん?』と言われたら、あなたどうしますか?『バナーってなんやねん?』と言われたらどうしますか?『SNSってなんやねん?』… どうせぇと?
ワタシ、毎回そこで頭が真っ白になります。
専門用語っていうよりも、すでに日本語になっているカタカナ語で。
まぁ、SNSが何のことかわからん、とか、コンプガチャ(ネットショップにはあまり関係ないが…)って何?っていうのならその疑問は共感できるし、説明のしようがある。
でもね。クリックって何や?とか、ブログって何のこと?とか上司に言われると、アタマが真っ白になる。で、次の瞬間には『新聞読んでんのか?』と思って頭の中が真っ赤になる。でクリックとかブログとかを説明できない自分がいる。これがまさに『そびえたつ壁!』。
つまり、自分が理解できないのが壁ではなく、説明ができないのが壁って話です。これって越えることができるのか?→ たぶんできない。
だいたい新聞にだって普通に出てくるでしょーよ。そんな言葉。
毎朝机に座ってんのは、日経読んでるふりかよ?あぁーん?
〔スマホと2台持ちは別として〕今もガラケーで、おまけに電話としてしか使っていない上司と話すと多分こうなります。Yahooが何やってる会社なのか、そしてGoogleが何やってる会社なのか知らない。
もちろん、こういう人は(チケットの予約、ホテルの予約も含めて)インターネットで何かを買うことなんてできるわけがない。
別に知らなくても生活するには困らない、ってことじゃない!近い将来は必ず困ります!
あなたが退職した後は、近所のスーパーが残ってるかどうかわかりません。インターネットが使えないと、生活に必要なものが何も注文できない時代がすぐにやってきまっせぇ!
力入れすぎました。
かようにネット周りの用語を知らない人に説明するのは大変です。
ジェネレーションギャップとかの問題ではなく、その人のライフスタイルの問題かもしれん。年とって苦労しないように、これからは中学生ぐらいでインターネットを学校でみっちり教えて、ついでにネットで詐欺にあわないような教育にも力を入れる必要があります。
ホント、マジです。